

■レッグ・ペルテス病とは レッグ・ペルテス病とは、大腿骨頭の非炎症性無菌性壊死と定義される病気です。 |
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![]() <両側発症した例> |

■症状・治療 患肢を痛がり、肢をかばって着地を避けるようになります。 |
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![]() <術後> |

■股関節形成不全とは 股関節形成不全は、犬の遺伝性疾患の中でも最も一般的な疾患です。 |
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■原 因 選択繁殖によって発症を減らせることなどから、遺伝性の疾患であることは分かっていますが、現在はまだ原因遺伝子の特定はできていません。また、遺伝のみでなく、成長期の環境によって症状が悪化することが知られており、発症に至るまでに遺伝要素が7割、環境要素が3割と言われています。ある研究によれば、一歳までに好きなだけ食べさせた犬と、食餌の量を制限した犬では、股関節形成不全の発生率にはっきりとした差がでています。成長期の肥満のほか、偏った食餌や、過剰なカルシウム(ドッグフードにカルシウムを足すなど。多くのドッグフードには必要量以上のカルシウムが含まれています)などの栄養要因も症状を悪化させる一因になります。 |
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■症 状 ・痛み:運動をしたがらない、階段をのぼれない、ジャンプや早足を嫌がる、びっこをひく(歩き始めに目立つのが特徴) |
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■予防策 一番の予防策は、健全な股関節を持つ犬同士での繁殖計画を組むことです。海外では、繁殖計画に股関節の検査を取り入れることによって、発症率を大幅に減らすことに成功しています。仔犬を購入する前にブリーダーもしくはペットショップと話し合い、両親犬および血縁の犬が股関節の検査を受けているかどうか、股関節形成不全の素因がないかどうかをよく確かめましょう。 |
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■診 断 股関節の検査には、レントゲン検査が必須です。症状や、触診、視診によって分かることもありますが、それだけでは分からない場合が多々あります。股関節形成不全を疑う場合は、動物病院でレントゲン検査を受けてください。 |
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■治 療 股関節形成不全があっても、軽症の場合や痛みがない場合には、体重や運動量を制限して負担を軽くし、サプリメントなどを取り入れることである程度進行を抑えることができます。しかし、関節炎がひどく痛みがある場合や関節の変形が重度の場合は、手術が必要になります。 |
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